Think less, Feel more

移りゆく日常とあらわれては消えゆく思いの記録

行合橋

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国道134号線、鎌倉 七里ガ浜のセブンイレブンの脇にかかる小さな橋が「行合橋」。

年上の鎌倉マダムから橋にまつわる恋バナを聞いた。

一度めの結婚が不毛に終わり、離婚して呆然とした日々を過ごしていた時にある男性と知り合い、ほどなくして恋へと発展していった。でも男性には妻子があり、妻と彼女とは女学校の先輩後輩の仲だった。

悪いことだと知りつつも想いは抑えられず、人の目から隠れるようにして逢瀬を続けたそうだ。お互いの想いが溢れることもあったけれど、でもどうしても一線を超えることは出来なかったという。

そんな二人の待ち合わせによく使っていたのが行合橋だったらしい。

パンケーキで有名なbill'sやcher shoreが入るウイークエンドアレイが行合橋の脇に出来るまで、七里ガ浜は極楽寺や長谷に比べて乗り降りする人は少なかった。マダムが不倫をしていた頃は店舗などなく、鎌倉山に向かって住宅地が広がっているだけだった。

今は夜でも明るい行合橋も、昔は暗がりに紛れて逢瀬も出来たのだろう。

ネーミングも良いよね。『行合橋』。

話を聞いたとき、わたしの頭の中では『ゆき愛橋』に変換されてた。いつも見ているのに、小さな橋の名前を気にしてなかったから。

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実は彼女は割と奔放で、不倫の経験も一度や二度じゃないらしいが、その彼とはどうしても出来なかったそうだ。

そんな恋の方が美化されて、ずっと深みのある思い出になるのよね、と彼女は微笑む。

彼はサーファーで、今でも海に入っているらしい。わたしも会ったことあるのかな。

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この話は、わたしが8歳年下の波乗り野郎に失恋してひどく落ち込んでいる時に聞いた。その波乗り野郎とはお互いの家を行き来し、泊まって一緒の布団に寝たりするような仲だったのだけれど、ヤツはわたしに指一本触れなかった。そして、わたしの友人と不倫関係に落ちたのだ。

 

どんな恋でも、時が経てば懐かし思い出になる。

それが人を成長させ、魂の深みになっていくのだろう。