Think less, Feel more

移りゆく日常とあらわれては消えゆく思いの記録

一日中雨の音を聞いていた

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予報通り朝から大雨で庭は軽く浸水状態。雨樋から漏れる雨のびちゃびちゃいう音を聞きながら乾いた室内から眺める。家族はみんな出かけてしまって、一人静かな午前中をなんとなくボー然と過ごしてしまった。

今日はご飯の支度もしなくて良い、まるまる自分だけに使えるのに。

午後からは図書館へ。歩いて約20分弱、ちょうど雨が上がって雲の隙間から青空が見えたりして。歩いて行くのは初めてだ。ちょうど良い運動になる。靴が合わなくてかかとが痛い。以前はどこへ行くにも車、ビーサンとムートンブーツで生きてきたので、こんな中途半端な季節に履く靴がない。大きめのミネトンカは歩きづらくて、ここ最近股関節がおかしい。車、欲しいなあ。。。

平日の図書館はガラガラだった。暇そうな中高年のおじさんおばさんが雑誌や新聞を読んでいる。臭そうな初老の男性とすれ違う、思わず息を止める。

街中やスーパーで時々びっくりするような匂いを放つ人がいる。この前の暑い日もそうだった。冷たいお菓子を食べたいなあとアイスコーナーに足を向けたら、先客がいた。いかにもアイスが好きそうな白いTシャツを着たおデブさん。呼吸音まで聞こえて来そうなその人からは、生乾きの洗濯物+何かが発酵したような臭いが立ち上っていて、すぐさま踵を返して違うコーナーへ逃げた。

あれはテロだな。あんな匂い、インドを旅した時にも嗅いだことのない強烈な臭さ。近づくと油っぽい髪、シミだらけの服、両手に紙袋、、、ホームレスだったのかも。その人はしばらくアイスコーナーを食い入るように見ていたが、そのうち居なくなった。立ち去った後も饐えたようなヒドイ臭いが漂って居た。これはテロだな。

広々とした図書館は懐かしい匂いがした。新品ではない本たちの匂い。小学生の頃は学校図書館や近くの公民館の図書館をよく利用した。学校図書館では落語のシリーズをよく借りてたなあ。公民館の図書室は蔵書数こそ少ないが、バラエティに飛んでいた。

お目当の本はすぐに見つかった。貸し出しの手続きを済ませて外に出る。敷地内の木々の葉の中には紅葉が始まっているものがあった。もう??

帰宅して昨日のカレーの残りとカキフライで昼食をすませる。

食後はガリガリと豆を挽いて熱い珈琲を2杯分淹れた。自室のベランダ側の窓を開け、曇り空と真っ黒な雲が押し寄せる西の空を眺めながら熱い珈琲を飲んだ。ぼんやりしているうちにまたポツリを降ってきて雨の匂いが濃くなった。自室に戻り、2杯目の珈琲をカップに満たしてソファに座り、借りてきた本を読んだ。借りてきた本の匂いと珈琲の香りに、ほのかな幸せを感じた。いつもならその幸せ感はすぐにどこかへ行ってしまうのだけど、今日はうまく摑まえることができたみたいだ。

気がつくと読みかけの本を膝の上に置いたクッションに広げたまま、いつの間にか眠ってしまっていた。雨はまだ降り続いていて、薄暗い部屋に読書灯が暖かかった。